HIROSAKI Heritage|建物が語る弘前文化遺産
あおもり創成パートナーズ株式会社
津軽家霊屋

つがるけたまや 津軽家霊屋

津軽家霊屋は、長勝寺境内にある弘前藩歴代の藩主やその奥方の霊屋群で、御影堂より南へほぼ一直線に5棟並んで建っている。建築年代の古い順から、環月臺(津軽為信室・寛文12年(1672年))、碧巌臺(津軽信枚・寛永8年(1631年))、明鏡臺(津軽信枚室・寛永15年(1638年))、白雲臺(津軽信義・明暦2年(1656年))、凌雲臺(津軽信著・宝暦3年(1753年))である。  
5棟とも素木造で、方二間、入母屋造こけら葺で妻入である。また正面は桟唐戸、他は板壁で、各棟各面とも外面に津軽家家紋の杏葉牡丹が描かれているが、明鏡臺の各面は津軽信枚室葉緃院の出自を表す葵の紋で飾られている。内部は板床で天井は鏡天井とし、周囲の壁には板卒塔婆を巡らし、中央に石造無縫塔を安置している。その天井に白雲裏では「天人」が、他の4棟には「龍」が極彩色で描かれている。5棟とも霊屋の前面に門を構え、そこから玉垣を回してそれぞれが独立した形で建ち並んでいる。ともに同様の規模でありながら、細部の様式がそれぞれに異なり、その時代的変化をみることができるのも興味深い。

いずれも江戸時代前期から中期に属するもので、年代の明らかな近世の霊屋群として重要である。それぞれの外部の意匠の違いを見るのも楽しい。 昭和61年(1986年)1月22日、国の重要文化財に指定されている。

見どころ

ほとんど規模が同じで手の込んだ霊屋群が立ち並ぶ様子は、非常に厳粛な印象を与えられます。同じように見えますが、時代などによって、微妙に規模や造作が異なっています。

基本情報

区分 重要文化財
住所 青森県弘前市西茂森1-23-8 地図
見学の際の注意事項 非公開
交通 【バス】
JR弘前駅より弘南バス 弘前~相馬線もしくは弘前~西目屋村役場線「茂森町」下車 徒歩約15分
JR弘前駅より弘南バス ためのぶ号(100円バス、冬期運休)「茂森町」下車 徒歩約15分
関連リンク