東照宮本殿
とうしょうぐうほんでん 東照宮本殿

東照宮は、元和3年(1617年)2代藩主・津軽信枚が弘前城内に勧請、寛永元年(1624年)現在地に移された。この本殿は、寛永5年(1628年)に建立されたものである。
桁行3間・梁間3間で入母屋造こけら葺で妻入である。身舎は総丸柱で四周に縁をまわし、軒唐破風付きの1間の向拝との繋ぎに海老虹梁を用いている。内部は内陣と外陣に仕切られ、内陣は天井を格天井、床の前半を板張黒漆塗、後半を一段高く作って板畳としている。外観は素木造の簡素なものであるが、鬼板などに彫られた葵紋が本社の由緒をあらわしている。彩色、金具などの装飾を一切用いておらず、組物等に古色を残す。細部の彫刻をはじめ主体部の構造形式にいたるまで、桃山時代の建築技術が生かされており、県内の神社建築のなかでは、屈指のものである。
昭和28年(1953年)11月14日、国の重要文化財に指定されている。

最北の東照宮建築で、素木造でこけら葺きです。素木造で非常にシンプルな造りで、組物等に古色を残しています。小さくて端正な建物です。


基本情報
区分 | 重要文化財 |
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住所 | 青森県弘前市笹森町38 |
見学の際の注意事項 | 外観のみ。 |
料金 | 無料 |
交通 | 【バス】 JR弘前駅より弘南バス 土手町循環100円バス「文化センター前」下車 徒歩約10分 |
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