旧藤田家住宅
きゅうふじたけじゅうたく 旧藤田家住宅
旧藤田家住宅は、弘前市に現存する数少ない貴重な大正時代の住宅である。旧藤田家住宅が建築された大正時代、日本の住宅に居間及び個室が現れて、「中廊下型平面」が成立・定着した。旧藤田家住宅はその特徴をよく伝えており、玄関から続く中廊下が住宅を分断し、片側に台所などのサービス部分を、片側に居住区を配列する形式となっている。この住宅は、棟札により大正10年(1912年)の建築であることが知られる。
また、旧藤田家住宅は、後に作家・太宰治となる、津島修治青年が旧制弘前高校在学時の昭和2年(1927年)4月から5年3月までを過ごした家でもある。修治が起居した部屋と使用していた机が当時のまま残っており、居室は2階奥の押入、縁側、出窓がついた6畳の部屋で、ふすま1枚隔てた手前の部屋は、藤田家の長男・本太郎が使用したという。
旧藤田家住宅は、平成18年(2006年)より「太宰治まなびの家」として公開されており、太宰に関連した様々なイベントが開催されている。周囲には旧弘前偕行社(国重要文化財)・旧制弘前高等学校外国人教師館(国登録有形文化財)などの太宰下宿時代の洋館が点在している。平成18年(2006年)3月24日、弘前市指定有形文化財に指定されている。
太宰治が起居した部屋と使用していた机が当時のまま残っています。
基本情報
区分 | 市指定有形文化財 |
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住所 | 青森県弘前市御幸町9-35 |
営業/休業 | 年末年始休館 |
営業時間 | 10:00~16:00 |
料金 | 無料 |
交通 | 【バス】 JR弘前駅前より弘南バス 小栗山・狼森線「弘前大学前」下車 徒歩約10分 |
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