乳井神社の五輪塔
にゅういじんじゃのごりんとう 乳井神社の五輪塔
乳井神社周辺は、奥大道の津軽への入り口にもあたり、中世来発展してきた場所である。五輪塔は、乳井神社本殿の後背にもともと安置されていたものである。
比較的大形の五輪塔で、空・風輪は当初のものではなく、補修されている。火・水・地は当初のものと考えられ、後部に破損が見られるが、押しつぶされた形の水輪の三面には種子が刻まれている。乳井城主の墓塔と伝えられるが年代が符合せず、五輪塔の年代はその規模や文献史料・板碑の存在から推定すると、津軽地方には少ない鎌倉時代の制作である。火輪の高さは42センチメートル、幅74センチメートルで、水輪は高さ53センチメートルの幅75センチメートル、地輪は高さ21~28センチメートルの幅72センチメートルである。
大ぶりの石造物で、風雪にさらされて風格がある。平成8年(1996年)12月3日、弘前市指定有形文化財に指定されている。
弘前市内には、中世の板碑が多く残りますが、五輪塔としては、これが最もふるく大きなものです。
基本情報
区分 | 市指定有形文化財 |
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住所 | 青森県弘前市乳井字外ノ沢66 |
見学の際の注意事項 | 覆屋に格納されている。 |
交通 | 【バス】 JR弘前駅より弘南バス 弘前~大鰐・碇ヶ関線「小金崎」下車 徒歩約30分 【鉄道】 弘南鉄道 中央弘前駅より大鰐線「石川プール前」下車 徒歩約30分 |
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