HIROSAKI Heritage|建物が語る弘前文化遺産
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岩木山神社 本殿・奥門・瑞垣・中門

いわきやまじんじゃ ほんでん・おくもん・みずがき・ちゅうもん 岩木山神社 本殿・奥門・瑞垣・中門

岩木山神社は、山岳信仰に始まる古社で、この本殿・奥門・瑞垣・中門は、拝殿、楼門に遅れて、4代藩主・津軽信政が貞享3年(1686年)より元禄7年(1694年)までの年月を要して建立、「下居宮」と称されている。

本殿は、三間社流造で全面黒漆塗りとし、随所に金箔押しを施し、彫刻類はすべて極彩色を用いているほか、金鍍金の飾金具で装飾し、屋根は正面に軒唐破風、千鳥破風構えとし、正面庇柱には昇り龍降り龍を取り付けるなど正面の景観を重視した、豪華絢爛な建物である。

奥門は、一間一戸の向唐門の形式で本殿と同様に彫刻が充満し、本殿前方に位置する。本殿同様黒漆を主体とし、極彩色の彫刻や飾金具で装飾されている。この奥門の両側から本殿を一周する瑞垣は連子窓を組込み、窓の上の羽目板に鳥獣などの絵を描く。本殿・奥門・瑞垣とも下居宮の一環として同じ技法をもって建造されたことがわかる。

中門は、拝殿前に立つ切妻造とち葺型銅版葺の四脚門で、百沢寺の大堂(現在の拝殿)の門として本殿、奥門などと同時に建てられたものである。柱などの軸部は黒漆塗りとし、木鼻や袖切などの絵様部分には朱漆を用い、蟇股や欄間の彫刻には極彩色を施している。本殿・奥門と共通する豪華絢爛な意匠である。神仏混淆の歴史を留める岩木山神社の全体構成の上で中門は枢要な位置にあり、その価値は高い。

いずれも津軽総鎮守の風格にふさわしく、国の重要文化財に指定されている。

見どころ

本殿は全面黒漆塗で随所に金箔を押し、彫刻類は極彩色で飾り金具を多用しています。中門の軸部は黒漆塗ですが、彫刻等は極彩色です。津軽総鎮守の風格にふさわしい豪華な意匠が施されています。

基本情報

区分 重要文化財
住所 青森県弘前市百沢字寺沢27 地図
見学の際の注意事項 本殿、奥門、瑞垣は非公開
料金 無料
交通 【バス】
JR弘前駅より弘南バス 弘前~岩木庁舎線・枯木平線「岩木山神社前」下車 徒歩約1分  
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