日本基督教団弘前教会教会堂
にほんきりすときょうだんひろさききょうかいきょうかいどう 日本基督教団弘前教会教会堂

日本基督教団弘前教会は明治8年(1875年)に横浜から帰弘して東奥義塾々長となった本多庸一が同行したジョン・イングと共に設立した弘前公会を母体としています。現在の教会堂は明治37年(1904年)焼失の教会堂に代わり、明治39年(1906 年)12月に完成、翌40年(1907年)8月に献堂式が行われたものである。設計は弘前学院外人宣教師館(重要文化財)の設計者とも伝えられるクリスチャン棟梁・桜庭駒五郎によるもので、施工は堀江佐吉の四男、斉藤伊三郎の手による。
全体はノートルダム寺院にも似たフランスゴシック風の双塔ゴシック様式で、重厚な木造2階建てを白のオイルペイントで仕上げ、四方に控柱を設ける。ドリップストーンの付いた窓は尖塔アーチとして、上部をトレサリーで飾っている。正面に配するレリーフで飾られたメイダヨンが白漆喰に映えて美しい。バットレスなどに石造の風情をとどめており、各部の胴蛇腹による水平線の強調は温和な雰囲気をかもしだしている。背面に回ると、繰り返すバットレスとゴシックアーチがリズミカルに連なり、淡いベージュの壁面と朱色に塗られた屋根とが見事なコントラストを構成している。礼拝堂は、内部天井を大きく折り上げるため、合掌の途中で陸梁を架けた変則のキングポストとする。特徴的な外観、内部の漆喰天井のカーブの美しさ、白漆喰のレリーフなど、弘前の教会建築を代表する気品があり、弘前における明治洋風建築の秀例でもある。
平成5年(1993年)7月19日、青森県重宝に指定されている。

シンボリックな双塔が強く印象に残る建物です。通り北側の翠明荘から弘前教会教会堂までの昭和初期から明治の優品が並ぶ景観は、近代弘前の文化的な繁栄を現在に伝えている空間です。
基本情報
区分 | 県重宝 |
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住所 | 青森県弘前市元寺町48 |
営業/休業 | 日・月・水の午前は見学不可 |
見学の際の注意事項 | 職員が不在時は見学不可 |
営業時間 | 9:00~16:00 |
料金 | 無料 |
交通 | 【バス】 JR弘前駅より弘南バス 土手町循環100円バス「文化センター前」下車 徒歩約5分 |
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