HIROSAKI Heritage|建物が語る弘前文化遺産
あおもり創成パートナーズ株式会社
旧弘前市立図書館

きゅうひろさきしりつとしょかん 旧弘前市立図書館

旧弘前市立図書館は、堀江佐吉や齋藤主ら5人の土建業者によって建てられて、弘前市へ寄贈されたものである。設計施工は堀江佐吉で、明治39年(1906年)に竣工した。昭和6年(1931年)までは市立図書館として利用されたが、後に民間へ払い下げられて市内富野町に移築された。昭和38年(1963年)からは賃貸アパ-トとして使用されていたが、平成元年(1989年)に弘前市制百周年記念施設として、現在地に復原された。

八角形の双塔を左右に配した特徴的な外観でルネサンス様式を基調としながらも、八角形ドームの双頭の庇部分を寺院建築に見られる木鼻を用いて支えるなど和風様式も取り入れられている。外観は石積基礎に白漆喰壁、屋根はレンガ色の鉄板葺きである。その他、各階の軒先蛇腹、玄関ポーチのペジメント、正面のドーマー窓などからも、洋風技法の水準の高さがうかがえる。

平成5年(1993年)1月22日、青森県重宝に指定されている。平成31年(2019)4月1日には、弘前さくらまつりと弘前ねぷたまつりに見る歴史的風致の維持を目的として、歴史的風致形成建造物に指定されている。

見どころ

堀江佐吉最晩年の優れた建物です。自ら施主となったこともあり、本当に心行くまで好きな建物を追求したのではないかと想像できる、愛らしい外観の建物です。

基本情報

区分 歴史的風致形成建造物、県重宝
住所 青森県弘前市下白銀町2-1 地図
営業/休業 年末年始
営業時間 9:00~17:00
料金 無料
交通 【バス】
JR弘前駅より弘南バス 土手町循環100円バス「市役所前」下車 徒歩約3分
関連リンク