HIROSAKI Heritage|建物が語る弘前文化遺産
あおもり創成パートナーズ株式会社
木村産業研究所

きむらさんぎょうけんきゅうじょ 木村産業研究所

木村産業研究所は、前川國男が、フランスからの帰国後はじめて手掛けた建物で、彼の第一作である。前川國男は、ル・コルビュジエに直接指導を受けた最初の日本人で、木村産業研究所は、前川がコルビュジエの示したモダニズム建築の概念を体現しようとしたと考えられる建物である。
鉄筋コンクリート造2階建。白亜の外装、ピロティ、壁から離した柱、吹き抜け、横長の窓、スチールサッシなど、水平を強調した外観が当時のモダニズム建築の特徴をよく伝える。さらに、事務所で使われている椅子や机、棚なども自らデザインしており、建物だけではなく、空間を作り上げるための細部にまでこだわりが見られる。現代建築の直接的な原点となる建築作品であり、前川國男の初心を伝える作品である。

ブルーのモザイクタイル、トイレのクリスタルのノブなど、若き日の前川國男の建築家としての感性が随所に見られる。昭和10年(1935年)にここを訪れたドイツの建築家ブルーノ・タウトが、著書『日本美の再発見』で、“コルビュジェ風の新しい白亜の建物”と記した。 

現在は「弘前こぎん研究所」として、訪れる人に津軽の手仕事を紹介している。
平成15年(2003年)6月に前川國男の作品としてはじめて国の登録文化財として評価され、翌年の平成16年(2004年)には、DOCOMOMO100選に選定された。さらに、令和3年(2021年)8月には歴史的価値が評価され、国の重要文化財に指定されている。

見どころ

前川國男の第1作で、コルビュジエの示すモダニズムの思想を体現しようとした建物です。モダニズム建築の理想と当時の日本の技術、弘前の風土などがどのように前川に影響を与えていったのかを感じることができる場所です。

基本情報

区分 重要文化財
住所 青森県弘前市在府町61 地図
見学の際の注意事項 見学時はこぎん研究所事務室へ
営業時間 9:00~17:00
料金 無料
交通 【バス】
JR弘前駅より弘南バス 弘前~西目屋村役場線「茂森町」下車 徒歩約5分
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