旧藤田家別邸洋館
きゅうふじたけべっていようかん 旧藤田家別邸洋館
旧藤田家別邸洋館は、弘前城南方に位置し、弘前市出身で日本商工会議所の会頭を務めた実業家・藤田謙一の別邸として大正10年(1921年)に竣工した、堀江佐吉の子どもたちや孫などが手掛けた建物である。
木造で外壁モルタル塗、袴腰屋根を、反りを付けて玄関先まで葺きおろし、ドーマー窓を付け、切妻造部分をL字型に組み合わせている。八角形の尖塔屋根付塔屋にし、隅部に配して外観にそびえさせる特徴的なデザインは、堀江組の技術力の高さを見ることができる。内側も、玄関のステンドグラスや天井のシャンデリヤなど贅を尽くした空間が楽しめるとともに、窓からは岩木山を眺望できる。弘前城の近くであることを意識した風格ある門構えとは対照的に、大正ロマンを感じさせる建物となっている。
平成15年(2003年)7月17日、国の登録有形文化財となっている。平成20年(2008年)度、弘前市の「趣のある建物」に指定されている。さらに、平成24年(2012年)10月16日には、弘前市の魅力的な景観づくりを目的として景観重要建造物に指定されており、平成31年(2019年)4月1日には、弘前さくらまつりに見る歴史的風致の維持を目的として歴史的風致形成建造物に指定されている。現在はカフェや藤田謙一資料室、貸し出し施設として活用されている。
内外ともに、デザイン性に優れていて、非常に高級感のある建物です。当時の全国トップクラスの富裕層の生活の一端をうかがい知ることはできます。
基本情報
区分 | 景観重要建造物、登録有形文化財 |
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住所 | 青森県弘前市上白銀町8-1 |
営業/休業 | 無休 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
料金 | 一般320円(250円)子供100円(80円) |
交通 | 【バス】 JR弘前駅より弘南バス 土手町循環100円バス「市役所前」下車 徒歩約3分 【自動車】 東北自動車道「大鰐・弘前インターチェンジ」より国道7号を弘前市街地方面へ北上 約30分 JR弘前駅より約10分 ※駐車場有り(60台駐車可) |
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