HIROSAKI Heritage|建物が語る弘前文化遺産
あおもり創成パートナーズ株式会社
岩木山神社楼門

いわきやまじんじゃろうもん 岩木山神社楼門

岩木山神社は、山岳信仰に始まる古社で、この楼門は下居宮の別当寺であった百沢寺の山門として、2代藩主・津軽信枚の寛永5年(1628年)に建てられた。

五間三戸の楼門という形で、入母屋造とち葺型銅板葺である。桁行16.6メートル、梁間7.98メートル、棟高17.85メートル、丹塗り一色の二層の壮大な楼門は見る者を圧する趣がある。下層の腰組は禅宗様三手先詰組で通肘木を用いて、軒支輪と拳鼻とを付けている。上層の二軒繁垂木を支える組物も禅宗様の三手先詰組であるが、こちらでは尾垂木を入れて支輪を見せずに軒天井を張っている。上層縁廻は高欄をまわす。内部は格子戸で内陣と外陣に仕切られ、外陣は板敷、内陣は段違床板張りで、密教寺院の本堂としての雰囲気を伝えている。百沢寺時代には上層に十一面観音、五百羅漢像を安置したが、廃寺に際して取り除かれ、階下に随神像を祀り現在に至っている。全体として禅宗様を基調としながら、細部に和様が混用されている。弘前市の長勝寺三門と同時期に造られたものであり、構造手法も酷似しており、同一人か同系統の技術者の手によるものと思われる。

拝殿と同じく明治41年(1966年)に国の重要文化財に指定されている。

見どころ

丹塗一色の二層の壮大な門で、棟高17.8メートルです。長勝寺三門の一年前に建造され、ほぼ同じ構造となっています。江戸時代は百沢寺の山門でした。

基本情報

区分 重要文化財
住所 青森県弘前市百沢字寺沢27 地図
見学の際の注意事項 外観のみ。
料金 無料
交通 【バス】
JR弘前駅より弘南バス 弘前~岩木庁舎線・枯木平線「岩木山神社前」下車 徒歩約1分  
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