袋宮寺本堂
たいぐうじほんどう 袋宮寺本堂
袋宮寺は、天台宗の寺院で、熊野宮(本殿は県重宝)の別当寺であったが、明治初期の神仏分離により廃止されて、報恩寺境内の無量院観音堂へ寺格を移した。
本堂はもともと、三間四方に裳階のついた観音堂であり、境内仏堂ともよばれるこの種の建築では、県内において、年代的に延宝4年(1672年)建立の七戸町の見町観音堂に続くものである。 報恩寺と同じ宝永元年(1704年)建立とも伝えられており、宝永2年(1705年)の墨書なども残されている。内陣は拭板敷であり、外陣は畳敷である。内陣天井の一間四方を鏡天井として天女を描いている。また、外部には彩色がないが、内部の柱などに彩色が施され、裳階付きの形態や大斗実肘木という組物など、珍しい手法に優れたものである。本尊の十一面観世音立像も県重宝に指定されており、別名「背高観音」と言われ、高さが595センチメートルである。
平成6年(1994年)4月25日、青森県重宝に指定されている。
裳階付の外観が特徴的で、本尊の十一面観世音立像の迫力もあり、建物自体から厳かな印象を受けます。
基本情報
区分 | 県重宝 |
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住所 | 青森県弘前市新寺町26 |
見学の際の注意事項 | 基本的に年中内外共に公開 |
料金 | 無料 |
交通 | 【バス】 JR弘前駅より弘南バス 金属団地・桜ヶ丘線もしくは久渡寺線「弘前高校前」下車 徒歩約3分 【鉄道】 中央弘前駅より弘南鉄道 大鰐線「弘高下駅」で下車 徒歩約10分 |
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