HIROSAKI Heritage|建物が語る弘前文化遺産
あおもり創成パートナーズ株式会社
旧弘前偕行社

きゅうひろさきかいこうしゃ 旧弘前偕行社

旧弘前偕行社は陸軍第八師団の将校らの親睦・厚生施設として明治40年(1907年)に建てられた。工事請負は堀江佐吉で、佐吉は同年8月に病没したため弘前偕行社は堀江佐吉が関わった最後の建物となった。

イタリア・ルネサンス風を基調とした翼棟付き平屋建ての洗練された意匠をもち、木造平屋建で簡明な洋風建築であるが、規模が大きく、要所に配された華やかな細部意匠が特徴である。正面中央上部の屋根窓、軒廻りの持ち送り板、窓廻りの飾り枠や上部に付けた櫛形あるいは三角形の破風飾りなど、豊かな装飾を備えている。小屋組はキングポストトラス構造。屋根は瓦葺きの寄棟で、玄関は、車寄せの妻飾りとして唐草模様と陸軍第八師団に因んだ「蜂」のレリーフが印象的である。このほか、各部屋の漆喰天井の繊細な中心飾りは当時のままで、暖炉はイギリスのミントン社製のタイルが張られ、内外共に随所に洗練された意匠が施されている。

平成13年(2001年)6月15日、国の重要文化財に指定されている。

見どころ

細部に至るまで、洗練された建物で、当時の弘前が軍隊によって北東北随一のハイカラなまちへ変貌していく象徴だったのではないかと感じます。

基本情報

区分 重要文化財
住所 青森県弘前市御幸町8-10 地図
営業/休業 火曜日・8/12~15・年末年始休館
営業時間 9:00~16:00 9:00~12:00(土)
料金 一般300円・ガイド付き500円
交通 【バス】
JR弘前駅より弘南バス 徒歩約20分

【鉄道】
中央弘前駅より弘南鉄道 大鰐線「弘高下駅」下車 徒歩約10分
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