円明寺本堂
えんみょうじほんどう 円明寺本堂
円明寺は、明応8年(1499年)青森市の油川に創立され、後に藩祖・津軽為信に寺禄を賜って弘前に移り、現在地には慶安3年(1650年)に移ったといわれる。現在の本堂は、火災焼失後明和元年(1764年)に再建したと伝えられ、県内に現存する浄土真宗の本堂建築としては最古のものである。
構造は、桁行九間、梁間九間、向拝一間、御簾之間、入母屋造、銅板葺である。内部では、来迎柱以外は角柱を用いており、虹梁が掛けられている箇所も少なく、挿肘木で支えられた大虹梁は雄大である。廊下と参詣の間との境に並ぶ竹の節欄間など、細かい意匠も優れている。
県内の近世本堂建築のなかでもとりわけ貴重な建造物であり、平成6年(1994年)4月25日、青森県重宝に指定されている。平成16年(2004年)から19年(2007年)にかけて保存修理が行われた。
内部の来迎壁の金箔や内陣全体への漆塗などの建築当初の豪華な姿が復原修理で再現されています。
基本情報
区分 | 県重宝 |
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住所 | 青森県弘前市新寺町62 |
見学の際の注意事項 | 基本的に年中内外共に公開 |
料金 | 無料 |
交通 | 【バス】 JR弘前駅より弘南バス 金属団地・桜ヶ丘線「弘前高校前」下車 徒歩約5分 |
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