HIROSAKI Heritage|建物が語る弘前文化遺産
あおもり創成パートナーズ株式会社
弘前市立博物館

ひろさきしりつはくぶつかん 弘前市立博物館

弘前市立博物館は、昭和51年(1976年)に前川國男が手掛け、弘前市民会館に隣接して建てられた。弘前市立博物館の外壁は、前川國男独自の構法である、深みのある赤茶色の打ち込みタイルで、周辺の環境によくとけ込んでいる。隣接の弘前市民会館の打ち放しコンクリートの外壁と、綺麗なコントラストを構成している。

弘前市立博物館は、博物館としては小規模な建物であるが、展示室がいくつかのブロックに分けて連結されており、観覧しやすいつくりになっている。中央のロビーは、天井まで伸びる大きなガラス窓で、借景も展示品の一部と考えられ、室内から二の丸未申櫓が見えるように配慮されている。展示作業を軽減するための工夫として、ショーケースは前面開放となっている。ロビーでは、開館当初からある革製の茶色のソファーに座り、四季折々の弘前公園の変化を眺めることができる。

平成8年(1996年)には、「第6回BELCA賞ロングライフ部門」を受賞している。平成25年(2013年)の弘前市民会館の改修に伴い、同じく改修工事を経た後、平成26年(2014年)2月28日には、弘前市の魅力的な景観づくりを目的として景観重要建造物に指定されている。

見どころ

レンガタイルが松の緑に映える建物で、コンパクトですが、周囲との調和という点では、弘前の前川の建築随一だと思います。

基本情報

区分 景観重要建造物
住所 青森県弘前市下白銀町1-6 地図
営業/休業 休館 毎月第3月曜日、年末年始、展示替え期間中
営業時間 9:30~16:30
料金 一般300(220)・高大学生150(110)・小中学生100(50)
交通 【バス】
JR弘前駅より弘南バス 土手町循環100円バス「市役所前」下車 徒歩約10分
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