HIROSAKI Heritage|建物が語る弘前文化遺産
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乳井神社社殿(旧毘沙門堂)

にゅういじんじゃ(きゅうびしゃもんどう) 乳井神社社殿(旧毘沙門堂)

乳井神社社殿は弘前藩3代藩主・津軽信義が明暦元年(1655年)に毘沙門天堂として建築したもので、社殿内には、明治4年(1871年)の神仏分離まで、毘沙門天像が安置されていた。もとはこけら葺だったが、文政3年(1820年)の修理の際に茅葺に変更され、現在は鉄板葺である。なお、大工棟梁は竹内彦太夫であるが、竹内一族は重要文化財である岩木山神社の建物や、津軽家霊屋などの作事に携わったことが知られている。

神仏習合時期の貴重な遺構であるとともに、小屋組の木を縄で結ぶなど、古式の建築様相を色濃く残している。一棟を前後に仕切り内外陣としていたが、現在はもとの内陣を幣殿、外陣を拝殿としている。

毘沙門天堂時代の内部構成をよく残し、規模の大きいかつての茅葺屋根に風格がある。平成10年(1998年)11月27日には、弘前市指定有形文化財に指定されている。

見どころ

素木造の素朴な作りですが、屋根などの規模が大きく、風格のある建物です。

基本情報

区分 市指定有形文化財
住所 青森県弘前市乳井字外ノ沢67-3 地図
交通 【バス】
JR弘前駅より弘南バス 弘前~大鰐・碇ヶ関線「小金崎」下車 徒歩約30分

【鉄道】
弘南鉄道 中央弘前駅より大鰐線「石川プール前」下車 徒歩約30分
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