HIROSAKI Heritage|建物が語る弘前文化遺産
あおもり創成パートナーズ株式会社
旧青森銀行津軽支店

きゅうあおもりぎんこうつがるしてん 旧青森銀行津軽支店

旧青森銀行津軽支店は、弘前の洋風建築草創期の建物の一つで、弘前市内に現存する洋風建築では最古級のものである。明治16年(1883年)に豪商・宮本甚兵衛が「角三」宮本呉服店の店舗として建築したものである。大正6年(1917年)に津軽銀行(昭和18年、青森銀行に合併)が買い受け、銀行店舗に改装された。

銀行店舗に改装された際は、当時の呉服店によく見られる入り口開放部分の一部を残して壁面にし、引き違い窓を上げ下げ窓にし、下屋を取り除いて窓に鉄扉を取り付けるなど、必要最小限の改装が加えられた。このため、現在でも二階からは土蔵倉庫に漆喰工法で表示してあった「角三」の屋号を見ることができる。昭和52年(1977年)には2回目の大きな改修がされている。蔵部分と店舗部分と統一性を持たせ、腰壁はレンガ積みとし、白漆喰とのコントラストを構成している。

平成13年(2001年)に株式会社青森銀行から弘前市に寄贈され、市では明治・大正期の建築手法を残す貴重なものとして、平成14年(2002年)1月30日、弘前市指定有形文化財に指定されている。その後、保存活用のための復原・修理が施され、平成16年(2004年)より、美術展示施設「百石町展示館」として広く開放されている。

見どころ

弘前の洋風建築草創期の建物の一つです。豪商・宮本甚兵衛が洋小屋組で耐火構造の店舗として建てたものです。大正6年(1917年)に銀行店舗となり、引き違い窓を上げ下げ窓にするなどの改編が行われた。腰壁のレンガと白漆喰のコントラストが美しい建物です。現在は弘前市百石町展示館として、文化展示施設として活用されてます。

基本情報

区分 市指定有形文化財
住所 青森県弘前市百石町3-2 地図
営業/休業 年末年始休館
営業時間 9:00~20:00
料金 無料
交通 【バス】
JR弘前駅より弘南バス 土手町循環100円バス「下土手町」下車 徒歩約3分
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