HIROSAKI Heritage|建物が語る弘前文化遺産
あおもり創成パートナーズ株式会社
弘前学院外人宣教師館

ひろさきがくいんがいじんせんきょうしかん 弘前学院外人宣教師館

弘前学院外人宣教師館は、婦人宣教師の宿舎として建てられたもので、明治39年(1906年)7月21日付をもって保存登記されている。設計施工は弘前のクリスチャン棟梁である桜庭駒五郎と伝えられる。

総2階建て、建坪は163.6平方メートルで、1階が食堂、集会室、書斎、2階が寝室である。八角形の尖頭が突出し、飾り破風付の張出しを設けるなど、整った意匠が施されている。小屋組は主にキングポストトラスを用いるが、屋根はもと柾葺であったらしい。外壁は下見板張ペンキ塗りで半円形欄間の窓に鎧戸がつき、平面は中廊下式で一室を除いて床を板張とする。天井、壁は漆喰塗、特に応接室の窓上蛇腹にはアカンサス紋様の飾りがつく。外観の美しさに劣らない内部の白漆喰のレリーフなどの意匠の美しさも素晴らしい。八角錘の尖塔と外壁板を淡黄色、柱や土台をワインレッドという配色からも、強く「洋館」のイメージを地域の人々に与える、上品で繊細な造りである。

弘前学院は、当学院はプロテスタント系の学校で、明治19年(1886年)弘前教会内に開設された来徳女学校に始まり、明治22年(1889年)発足した弘前女学校を母体とする。日本メソジスト教会初代館監督・旧東奥義塾塾長の本多庸一によって創設された。

東北地方における洋館として優れた遺例の一つとされ、昭和53年(1978年)1月31日、国の重要文化財に指定されている。

見どころ

弘前学院大学のシンボルとして、存在感がある建物です。内も外も、上品で高潔感があります。

基本情報

区分 重要文化財
住所 青森県弘前市稔町13-1 地図
営業/休業 日祝月・6/25・8/13・年末年始休館
見学の際の注意事項 弘南鉄道大鰐線「弘前学院大学前」下車、徒歩3分。
営業時間 9:00~16:00 9:00~12:00(土)
料金 無料
交通 【バス】
JR弘前駅より弘南バス 小栗山・狼森線「三中校前」下車 徒歩約10分

【鉄道】
中央弘前駅より弘南鉄道 大鰐線「弘前学院大学前」下車 徒歩約3分
関連リンク