HIROSAKI Heritage|建物が語る弘前文化遺産
あおもり創成パートナーズ株式会社
三尊仏およびその厨子堂

さんぞんぶつおよびそのずしどう 三尊仏およびその厨子堂

三尊仏およびその厨子堂は、津軽家の菩提寺・長勝寺内にある。この仏像は、百沢寺大堂(岩木山神社拝殿、重要文化財)の本尊として2代藩主・津軽信枚が慶長15年(1610年)に寄進した。厨子堂は本尊安置の御宮殿として寛永15年(1638年)に3代藩主・津軽信義が建立した。

三尊仏は、岩木山三所大権現の本地仏として祀られたもので、中央峰岩木山=阿弥陀如来、東峰巌鬼山=十一面観音、西峰鳥海山=薬師如来となり、三体とも寄木造り、胡粉箔仕上げの桃山時代の作とみられる。

厨子堂は、岩木山百沢寺大堂の内陣に置かれていた建築型厨子である。方一間、入母屋造木瓦葺で組物は三手先詰組、軒は二軒で垂木は扇垂木である。背面を除く三面を龍や唐松の彫刻で飾り、漆を塗り、金箔を押して、桟唐戸にも迦陵頻伽などの彫刻を張り、全体を極彩色に塗っている。明治初年、神仏分離により長勝寺境内の蒼竜窟に移された際、厨子の屋根が切断された。

津軽の神仏分離の歴史を知ることができる格好の資料であり、昭和32年(1957年)1月11日には青森県重宝に指定されている。

見どころ

蒼龍窟は、1765(明和2)年に長勝寺の護摩堂として建てられたものです。厨子堂のほかにも、百澤寺由来の五百羅漢像などが安置されています。

基本情報

区分 県重宝
住所 青森県弘前市西茂森1-23-8 地図
営業/休業 12~3月非公開
営業時間 9:00~17:00
料金 無料
交通 【バス】
JR弘前駅より弘南バス 弘前~相馬線もしくは弘前~西目屋村役場線「茂森町」下車 徒歩約15分
JR弘前駅より弘南バス ためのぶ号(100円バス、冬期運休)「茂森町」下車 徒歩約15分
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